覚えておきたいゴルフのルールを紹介します。
「確かこうだったはず」と思っていても、実際のラウンドでは曖昧になってしまいがちで、勘違いしていることもあります。
今回は「ティーマークを結んだ線にボールがギリギリ触れているのはルール違反?」について解説します。
ティーペグがティーマークの外でデベソ、ボールはラインに触れているのは違反?
先日のラウンドで、同伴競技者がティーショットを打つためにティーアップ。
そのボールがティーマークよりも少し出ているように見えました。
いわゆるデベソってやつです。
よく見てみるとティーペグがラインの外に刺さっていて、ボールはティーマークの前の方のラインにわずかに触れていました。
さて、これはルール違反になるのでしょうか?
同伴競技者の意見はさまざま
今回のケース、同伴競技者の意見はさまざまです。
「ティーが前に出ていてもボールがラインに触れていればOKのような気もします。
ティーの位置はデベソだけど、実際にプレーするのはボールなので、それがセーフなら大丈夫ではないでしょうか?」
「いや、これは違反なんじゃないの?
だってティーペグがデベソなら、ティーアップはティーイングエリアの中にしなければならないと思う。ティーがデベソなら、やっぱりルール違反だと思うけどな。」
正解はティーイングエリアのプレー可能領域を線で描くとわかりやすい
そもそもテイーイングエリアはすべてのホールのプレーを始めるエリアです。つまり1打目をプレーする場所です。
その区域は見えない4つの線で区切られています。
- ひとつは設置された2つのティーマーカーの一番前側(打ち出す方向側)を結んだ線。
- その前方の線から2クラブレングスの長さまで下がったところの線。
- さらにティーマーカーの左右の一番外側の線。
この4本の線を結んだ範囲がティーイングエリアになります(下記の図を参考)。
つまり、この4つの線の外側のボールを打つのは規則6.2b(2)の違反になるので、2打罰になります。
とても微妙ですが、ティーイングエリアの線にボールが触れていればOKで、一部分でも接していればセーフになります。
ゴルフのルールブックには「球の一部がティーイングエリアに触れているかその上にある場合はティーイングエリアの球」(規則6.2b。要約)とあります。
今回の場合は、前側の線に接しているボールなので、「触れている」ことになります。
つまりデベソではありません。
基準はあくまでボールの位置であるということが重要で、「ティーが出たらデベソ」というのは勘違いです。
一見すると「ティーイングエリア内にティーアップすべし」という言葉に惑わされがちですが、ティーショットはティーアップしないで地面に置いた球を打つこともあります。
それを考えれば「ボールが線に触れていればセーフ」ということも理解しやすいでしょう。
今回はティーマークを結んだ線にボールがギリギリ触れているのはルール違反かどうかを紹介しましたが、いかがでしたか?
しっかりとルールを守ってゴルフを楽しみましょう!